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(camera: panasonic LUMIX DMC-G1 lens: LUMIX G VARIO 45-200mm + Raynox DCR-150) 都市部で虫の写真を撮っていてひしひしと感じるのは、人間が作った都市空間というものは虫にとっては極めて厳しい環境であるということです。 虫に限らず、都市はある範囲の年齢の人間以外のあらゆる生物(人間の子供や年配の方なども含む)にとって厳しい環境ですが、特に虫にとってはつらいところだと思います。 きれいな花であれば花壇に植えてもらえますし、街路樹や公園に植えられた木などは大切にされています。しかしながら、そういった人工的に植えられた花や木を生活の場として暮らしていける虫の種類は限られます。 人間が雑草と呼ぶ足元に生えているような草にはたくさんの虫が生活しています。夏になると公園や川の土手などにエノコログサなどのいわゆる雑草が生えてきます。それと共にそれを食草とする虫も増えてきます。東京23区内でも場所によってはトノサマバッタや大きなショウリョウバッタなどにも出会えることがあります。 ところが、虫との素晴らしい出会いがあった場所に翌週行ってみると草がすっかり刈られていて虫が全滅しているということがよくあるのです。夜になると虫の美しい声を楽しませてくれた公園も、草を刈った日の夜から虫の音がパッタリと止んでしまうのです。 同様にカメムシが、ササグモが、シジミチョウが、ハムシが、あっという間にいなくなります。どこかに隠れているわけではなく、生活の場が完全に奪われてしまったので根こそぎ全滅してしまうのです。 雑草が一本たりともないほどに整備され美しい花が咲き乱れる公園、それは決して自然が豊かな公園とは呼べないと思います。 そういった人間の手が入りすぎた環境は生き物を限定利用した人工物とも言えるものであって、「自然」とは言えないでしょう。 このように公園は人工的であり続けていますが、近年は都市部の川には徐々に自然が戻ってきているようです。下水処理などが進んで水がきれいになってきており、魚やエビなどの水生生物が増え、それと共にそういったものを食べる水鳥なども増えているようです。自然で大切なのはこういった積み重ねによる多様性であって、単に花や木などのごく限定された生物を一定数置けば良いというものではないでしょう。 その辺の道ばたで虫の写真を撮りながら、虫を含めたあらゆる生き物と人間が普通に共存できる都市空間が実現される日が来れば良いなと願っています。
by leopard_gck
| 2010-08-20 16:10
| ひとりごと
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